ラボ
セミフルカラー3Dプリント ファーシリーズ 実験作品
今回ご紹介させていただくのは、北野武さんのCMでおなじみのDMM.makeさんのご協力で製造した、
セミフルカラーの新しいタイプの3Dプリント作品です。
ファーシリーズと題して、ファー(毛)をまとう、ということをデザインして、バングル、とピアスそしてリングをデザインしました。
メタボールの製作
今回のニュースポストではモノサーカスの商品、メタボールの製作工程をご紹介します。
モノサーカスのオリジナル商品は、現在全て、
武石一憲とリム・シンイーがスケッチからコンピュータによるモデル製作までを行っています。
実際の製造に関しては2通りあり、
あまり複雑ではない商品の場合、モノサーカスの所有する3Dプリンターでプリントを行います。
モデルが非常に繊細で3次元的に複雑に作られている場合、高度な3Dプリンティングを専門とする製作会社に製造を依頼しています。
今回紹介するのは、私たちの所有する3Dプリンターでの製作過程です。
まず初めにアイデアをコンピュータによる3次元モデルへと変換します。
アイデアは、スケッチから始まったり、直接コンピュータ上でつくられたり様々な場合がありますが、
言葉でアイデアを表現できた時点で、だいたいアイデアが固まり、形にできる瞬間だと思っています。
次に3次元のモデルを3Dプリンターで読むことのできる形式に変換します。
この3Dプリンターはプラスチックを積層させて形を形成させるタイプなので、
モデルを約0.2mm間隔で水平にスライスし、プリンタのノズルが実際動く軌跡のデータを書き出します。
モデルの表面と内壁、内側の塊部分等が、色分けされて表示されています。このように全ての断面が書き出されます。
断面によって、チェーンが通る部分が見えたり、見えなかったり、実際モデルがどのように作られているのかわかります。
次にこのデータを用いて、実際のプリント作業に入ります。最初の1時間が経過した状態が下の写真です。
ようやく下部ができてきました。
チェーンが通る部分もきれいにプリントされているのがわかります。
2時間が経過しました。半分くらいが作られました。
3時間後にようやくプリントが終了しました。先ほどのデータ上で赤いラインで見えていた、
モデルデータの外側でノズルが通過する軌跡部分に
少し無駄なプラスチックが固まってしまっているのが見えます。
最後にそれらを削りとり、やすりがけの作業をします。このあとチェーンを通して完成です!
ニュープロジェクト circosis vol3
ジェネレイティブ・ジュエリー・デザイン・プロジェクト・サーコシスがモノサーカスのオリジナルデザイン商品に加わりました。
2回のニュースポストで特集しましたとおり、一つのデザインプロセスから様々な形態のリングを作りました。
36種類のデザインは自然の花のようにそれぞれに特徴があり、またどことなく似ている部分があります。
あなたの好みのデザインはどちらでしょうか?写真をクリックしてご覧ください。
こちらの商品は、予約販売商品です。リングサイズのカスタマイズができます。お届けまで約1ヶ月かかりますので
お急ぎのご注文はお早めにお願いします。
ニュープロジェクト circosis vol2
モノサーカスの最新プロジェクト、ジェネレイティブジュエリーデザインcircosisのニュースポスト2回目をお送りしています。
今回はデザインプロセスをお見せするために上記のyoutubeを作成しました。
右上のグラフィカルアルゴリズムエディターで作成されたデザインフロー上の各変数を変えることで、
最初に球に近い形の指輪が徐々にサーカスリングの形に変化していきます。
このプロジェクトは、自然界にある植物や動物、人間もそうかもしれませんが、世界に一つだけのものを作りたいという
発想のもとに、circosisという種族(デザインフロー)を考えて、現在36種類の指輪のデザインをすることができました。
36種類の指輪は現在トップページのスライダーで見ることができます。
circosisは来月には発売可能となる予定です。お楽しみに。ご意見ご感想お待ちしております。
ニュープロジェクト circosis
モノサーカスの3Dプリンティングアクセサリーシリーズの最新プロジェクトです。CIRCOSISといいます。
Circusリングのcircusとgenesis(進化)をかけて名づけました。
進化という発想のもとに、一つのリングの製作過程から、様々な形態や特徴をもつリングを生成する試みです。
今回製作途中の画像として6種類のタイプを考えてみました。
現在これらのモデルは、実際に製造するために、細かな寸法のチェックを行っている段階です。
リングの画像の下の絵は、この制作方法を可能にしているGraphical argorithm EditorのGrasshopperの画像です。
指輪のジオメトリーを決定する部分の長さや角度、幅、方向などを固定せず、変数に置き換えることで
いくつもの類型的な形態を生成していくことができます。
この手法についてはまた次回のポストで詳しくご説明したいと思います。
今回は、新たに始まったプロジェクトの概要をお伝えしました。
油絵の製作
最近6枚の油絵を頼まれまして、
この何週間はその絵の制作に夢中で、アトリエに絵が並んであって、なんだかにぎやかという感じでした。
作業は大変でしたが、楽しかったです。
1m以上の高さの絵は、2枚セットになっています。全部で3セットになります。
それぞれは お隣に飾る絵につなぐようにモチーフを一定の場所に工夫して書いています。
そうすると、この6枚の絵はパズルのように並べ替えたりできるので、
飾る場所に合わせて飾れるのです。
絵のテーマですが、
簡単に説明すると、
菌や胞子のような空気中に浮いている小さな生物や、
身体の中の細胞などのような小さな架空の微生物、
見えない未知の世界をイメージして書いていました。
インスピレーション: 落書き
こどもの落書きって本当にすごいですね。
自由で想像力に満ちた不思議な世界観でありながら、現実的。
こどもたちがやっていること、作っているものに、常に驚かされたり、感動させられたりしています。
大人がやっていることをいつも真似しているようだけれど、その結果が実にダイナミックで、純粋で、夢いっぱい!
こどもたちからいただいたインスピレーションで何かを作ろうと前から考えていました。
今のところはまだ探索と実験の段階ですが、いつか近い将来皆様にご紹介できたらと思っています。
それまで、こどもたちの皆様、これからもいっぱい楽しみましょうね。
モノサーカスの働き者たち
モノサーカスの働きものたちをご紹介させていただきます。
上左: モノサーカス独自の3Dプリンティングロボットです。
自分たちが考え出したデザインを実現してくれます。
小さなノゼルから解けたプラスチック材料を出して、重ねて、形を作っていきます。
上右: わたしのパーソナルアシスタントです。
いろいろなアイデアやスケッチをたくさん入っている宝物の地図のような常に持ち歩いている大事な本です。
モノサーカスのものたちのアイデアだけではなくて、アート作品のアイデアも入っています。
このノートブックはサンプル品で作ったもので、今度モノサーカスの商品として発売される予定ので、ぜひお楽しみに。
下左: いろいろな文房具がいっぱい入っているビスコの缶です。
常に使っているペンやはさみとか整理してくれます。
ただ子供たちのいたずらで、いつも何かが無くなったり、壊れたりされてしまいますが、
長い間、ばらばらになっていた文房具をまとめてくれています。
下右: わたしの大好きな水玉ミシンです。
十年以上付き合ってくれています。ちょっと汚いけれど、すごい頑張り屋です。
今まで、結構何回もお引越しされています。しかも、シンガポールまでも連れて行っていました。
この働きものたちに 大感謝です。
これからも楽しくいろいろ作りましょう。